この記事でわかること
なぜ術後に体重が落ちるのか
落ちたままにしないほうがよい理由
戻し方の考え方
受診したほうがよい場合
手術のあと食欲がなくて、3週間で5キロ落ちました。細くなったのは嬉しいのですが、体がふらつきます。このまま維持したほうがいいでしょうか。
気持ちはよく分かります。せっかく落ちたのだから、と思ってしまう。
ただ、いまの時期に限っては、戻していただいたほうがよいと考えています。理由をお伝えします。
なぜ術後に体重が落ちるのか
多くの場合、脂肪が減ったからではありません。
食欲が落ちている。麻酔の影響、痛み、薬、緊張——いくつも重なります。
動けていない。筋肉は使わない期間が続くと落ちやすくなります。
水分の出入りが変わっている。むくんでいた分が引いて数字が動くこともあります。
落ちたままにしないほうがよい理由
回復には材料が要ります。傷を治すのも、腫れが引いていくのも、体の働きです。
食べられていない状態が続くと、ふらつき、めまい、髪が抜ける、肌が荒れるといった形で出てくることがあります。
「痩せた状態を維持したい」というお気持ちと、いま体が何を必要としているかは、分けて考えていただきたいところです。
体型を整えるのは、回復が済んでからで間に合います。順番の問題です。
戻し方の考え方
一気に戻す必要はありません。胃が小さくなっている時期に無理に詰め込むと、かえってつらくなります。
回数を分ける。一度に食べられないなら、少量を何度かに分けるほうが現実的です。
たんぱく質を意識する。卵、豆腐、魚、乳製品など、食べやすいものからで構いません。
水分を控えない。むくみを気にして減らす方がいますが、これは逆です。
体重計に毎日乗らない。この時期の数字は水分で動きます。振り回されるだけになります。
受診したほうがよい場合
次の場合は、手術を受けたクリニックか、かかりつけの医療機関にご相談ください。
ほとんど食べられない状態が続いている。立ちくらみが頻繁にある。減り方が止まらない。吐き気や腹痛を伴う。
体重が増えるのが怖くて食べられないという場合も、我慢せずご相談ください。術後は気持ちが不安定になりやすい時期です。
施術後の数字の動きは施術後に体重が増えた・減った、食欲の乱れは術後に食欲が止まらないもあわせてご覧ください。
Foreverからひとこと
「痩せたから嬉しい」とおっしゃる方に「戻してください」と言うのは、正直に言うと言いにくいです。でも、ふらつきながら通ってこられる姿を見ると、やはりお伝えします。あとから振り返ると、あの時期にちゃんと食べた方のほうが経過が落ち着いていた、という印象があります。体型の話は、そのあとでいくらでもできます。
よくあるご質問
術後に体重が落ちるのはなぜですか?
食欲の低下、動けていないことによる筋肉量の減少、水分の出入りの変化が重なります。脂肪が減ったからとは限りません。
落ちた体重は戻したほうがいいですか?
この時期は戻していただいたほうがよいと考えています。回復には材料が要るためです。体型を整えるのは回復が済んでからで間に合います。
どうやって戻せばいいですか?
一気に戻す必要はありません。少量を回数に分ける、たんぱく質を意識する、水分を控えない、体重計に毎日乗らない——この4つをお伝えしています。
受診の目安はありますか?
ほとんど食べられない状態が続く、立ちくらみが頻繁、減り方が止まらない、吐き気や腹痛を伴う場合は医療機関にご相談ください。
食べるのが怖いのですが
我慢せずご相談ください。術後は気持ちが不安定になりやすい時期です。ひとりで抱えないでいただきたいと思っています。
この記事を書いた人
INDIBA Salon Forever オーナー(元美容外科ナース・インディバスーパーバイザー)
美容外科でナースとして多くの患者さまの術前・術後に関わってきました。私自身も大腿の脂肪吸引を経験し、ダウンタイムの痛みやむくみ、拘縮への不安を身をもって知っています。元美容外科ナースの知識と、術後を乗り越えた自分自身の経験をもとに、記事を書いています。
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